『アメリカン・ラプソディ』 エヴァ・ガルドス監督 (2001年)

アメリカン・ラプソディ [DVD]
アメリカン・ラプソディ:AN AMERICAN RHAPSODY
2001年 アメリカ映画 エヴァ・ガルドス監督

出演:ナスターシャ・キンスキースカーレット・ヨハンソン、エファエラ・バンサギ、エミー・ロッサム

ここ数年のアメリカの若手女優さん達にいいなぁ〜って思う方々が目立つ。それも、大抵子役からというキャリアの方達。ソーラ・バーチクリスティーナ・リッチも魅力的だけれど、このスカーレット・ヨハンソンは特にお気に入り!最近作「ロスト・イン・トランスレーション」「真珠の耳飾りの少女」「ゴーストワールド」それぞれ良かった。

そんな人気が高まる中、2001年の「アメリカン・ラプソディ」がようやくDVD化された。先にケーブルで観たのだった。本来はナスターシャ・キンスキーをお目当てに。すると、「あら、可愛い〜!スカーレット・ヨハンソンちゃん。」と登場し嬉しい意外さだった。でも、後半しか出てこないのだけれど。前半の幼女期役の少女も可愛かった。

それにしても、ナスターシャももう母親役のお年になられたのだなぁ・・・。でも、まだまだお美しいけれど、今回の日本版のDVDのジャケットでも顕著なのは、もう売りはスカーレット・ヨハンソン。ちょっと複雑な気分になる・・・。

お話はハンガリーからアメリカに移住する家族。時代はルーズベルト大統領時代のアメリカ。ややクラシカルなナスターシャのファッションやヘアスタイルも素敵だった。問題は経済的理由から両親が先にアメリカに渡る。可愛い娘を初老のご夫婦に預けて。

成長した少女の馴染めないアメリカ、2組の親の狭間で苦悩と葛藤が起きる。そんな役をとても素晴らしい魅力で演じていた。ただ可愛いだけではない!ロバート・レッドフォードの「モンタナの風に抱かれて」での子役時代をまた観たくなった。でも、産みの親より育ての親・・・という事もふと考えたりして、育てた親の心境、引き取れない本来の親の心境、何も知らずのびのびとハンガリーで育った少女の環境に馴染めない様子、そこまでの行程を受け入れるまでの苦悩などを思うと、それぞれの悲哀と運命を痛く感じた。