2005-01-01から1年間の記事一覧

『素晴らしき哉、人生!』 フランク・キャプラ監督 (1946年)

素晴らしき哉、人生!:IT'S A WONDERFUL LIFE 1946年 アメリカ映画 監督:フランク・キャプラ 出演:ジェームズ・スチュワート、ドナ・リード、ライオネル・バリモア、トーマス・ミッチェル今月半ばは自分では根明な性格だと思っている私ながら、かなり凹ん…

ナイト・オン・ザ・プラネット

ナイト・オン・ザ・プラネット:NIGHT ON EARTH 1991年 アメリカ映画 ジム・ジャームッシュ監督出演:ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、アーミン・ミューラー=スタール、ロベルト・ベニーニ、ベアトリス・ダル、マッティ・ペロンパー、ジャンカルロ…

ジョディ・フォスター

ジョディ・フォスター : JODIE FOSTER 1976年3歳位からテレビのCMなどに出演していたという。映画デビューは1972年、現在まだ43歳。なのにこのキャリアは何だろう!オスカーを2度も獲得し、製作・監督作品 もある。私生活にも大変興味のあるお方。父親の名…

死刑台のエレベーター

死刑台のエレベーター:ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD 1957年 フランス映画 ルイ・マル監督出演:モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリー、リノ・ヴァンチュラ、ヨリ・ヴェルタン、ジャン=クロード・ブリアリ、シャルル・デネ 音楽:マイ…

『裏窓』 蓮實重彦 「足場の崩壊」より

「『裏窓』の特権的な舞台装置は窓そのものではなく、窓と窓とを距てている中庭という虚空の存在であるということだ。」by 蓮實重彦 「足場の崩壊」より抜粋★不規則な周期でヒッチコックが観たくなる。恐怖映画も多種に渡るけれど心理サスペンスはどうも好き…

アイドルたち

アイドルたち:LES IDOLES 1968年 フランス映画 マルク'O監督 出演:ビュル・オジェ、ピエール・クレマンティ、ジャン=ピエール・カルフォン、ヴァレリー・ラグランジュ、ミシェル・モレッティ、ジョエル・バルブート、フィリップ・ブリュノ、ベルナデット…

『評決』 シドニー・ルメット監督 (1982年)

評決:THE VERDICT 1982年・アメリカ映画 監督:シドニー・ルメット 出演:ポール・ニューマン、シャーロット・ランプリング、ジェームズ・メイソン、ジャック・ウォーデン何故かまだDVD化されていないのだと気づく。法廷サスペンスの秀作としても有名な作品…

『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』 アナンド・タッカー監督 (1998年)

ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ:HILARY AND JACKIE 1998年 イギリス映画 アナンド・タッカー監督出演:エミリー・ワトソン、レイチェル・グリフィス、ジェームズ・フレイン、デヴィッド・モリシー先月から最も回数多く観ているのがこの「ほんとうのジ…

『ぼくのバラ色の人生』 アラン・ベルリネール監督 (1997年)

精神的にも体調的にも未だに克服できない苦手な夏が遠退いてゆく...そして、大好きな秋・冬が近づくと思うと少し気分が良い。いつもそう。もうすぐ、美輪明宏さまの音楽会、そして11月はシモーヌ深雪さまのイベント、60年代の幻のフランス映画「アイドルたち…

『ホワイト・オランダー』 ピーター・コズミンスキー監督 (2002年)

ホワイト・オランダー:WHITE OLEANDER 2002年 アメリカ映画 ピーター・コズミンスキー監督出演:アリソン・ローマン、ミシェル・ファイファー、レニー・ゼルウィガー、ロビン・ライト・ペン、パトリック・フュジット ある友人のお薦めで「マッチスティック…

『ネル』 マイケル・アプテッド監督 (1994年)

ネル:NELL 1994年 アメリカ映画 マイケル・アプテッド監督出演:ジョディ・フォスター、リーアム・ニーソン、ナターシャ・リチャードソン、リチャード・リバティーニ 音楽:マーク・アイシャム ジョデイ・フォスターの最初に観た作品はTVで「ダウンタウン物…

『時計じかけのオレンジ』 スタンリー・キューブリック監督 (1971年)

時計じかけのオレンジ:A CLOCKWORK ORANGE 1971年 イギリス映画 スタンリー・キューブリック監督出演:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、エイドリアン・コリ、オーブリー・スミス 原作:アンソニー・バージェス私にとって過去最悪の夏がようや…

『ラスムスくんの幸せをさがして』 オル・ヘルボム監督 (1981年) 原作:アストリッド・リンドグレーン『さすらいの孤児ラスムス』

ラスムスくんの幸せをさがして:RASMUS PA LUFFEN 1981年 スウェーデン映画 オル・ヘルボム監督出演:エリック・リンドグレーン、アラン・エドワール、エミー・ストーム、パル・スティーン 原作・脚本:アストリッド・リンドグレーン最近は戦後60年というこ…

『恋人までの距離』でのセリーヌの台詞

「人間より環境の方が強いの。人間は脆く移ろいやすいものなのよ。」★ウィーンの町を観光しながらある展覧会の張り紙を見ながらセリーヌ(ジュリー・デルピー)がジェシー(イーサン・ホーク)に語る。この映画の魅力は彼らの会話がとても新鮮な感じで始終描…

『デブラ・ウィンガーを探して』 ロザンナ・アークエット監督 (2002年)

デブラ・ウィンガーを探して:SEARCHING FOR DEBRA WINGER 2002年 アメリカ映画 ロザンナ・アークエット監督出演:ロザンナ・アークエット、パトリシア・アークエット、メラニー・グリフィス、エマニュエル・ベアール、ローラ・ダーン、メグ・ライアン、キア…

『愛する者よ、列車に乗れ』 パトリス・シェロー監督 (1998年)

愛する者よ、列車に乗れ:CEUX QUI M'AIMENT PRENDRONT LE TRAIN 1998年 フランス映画 パトリス・シェロー監督出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、シャルル・ベルラン、ヴァンサン・ペレーズ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、パスカル・グレゴリー、 …

『ガウディアフタヌーン』でのサンドラの台詞

「人は変わらない。時たま数歩、進歩するだけ。」★この映画の中の翻訳家カサンドラ(ジュディ・ディヴィス)がラストに語る言葉より。4人の個性派女優によるそれぞれの生き方の描写が好きだ。そして、このカサンドラの最後の言葉は何故かとても納得してしま…

『暗黒街のふたり』 ジョゼ・ジョヴァンニ監督 (1973年)

暗黒街のふたり:DEUX HOMMES DANS LA VILLE1973年 フランス映画 ジョゼ・ジョヴァンニ監督 出演:アラン・ドロン、ジャン・ギャバン、ミムジー・ファーマー、ミシェル・ブーケ、イラリア・オッキーニ、ジェラール・ドパルデュー、ベルナール・ジロドー 音楽…

『マンハッタン』のオープニング・ナレーション

「彼はニューヨーク・シティをこよなく愛した。彼にとってこの街は、ガーシュインのすばらしいメロディにふるえるモノクロの世界だった。」「マンハッタン」オープニング・ナレーションより「マンハッタン」:MANHATTAN 1979年 アメリカ映画 ウディ・アレン…

『アンダルシアの犬』について語るルイス・ブニュエル

「これは殺人への絶望的かつ情熱的な呼びかけでしかなく、美でも詩でもない。」by ルイス・ブニュエル★1928年にダリと共にフランスで製作したシュールレアリスム(シュールレアリズム)な短編実験映画についてブニュエル自らが語ったもの。「アンダルシアの…

上流社会

上流社会:HIGH SOCIETY 1956年・アメリカ映画 チャールズ・ウォルターズ監督 出演:グレイス・ケリー、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ルイ・アームストロング、セレステ・ホルム、ジョン・ランド 音楽:コール・ポーターキャサリン・ヘプバーン…

『バンガー・シスターズ』 ボブ・ドルマン監督 (2002年)

バンガー・シスターズ:THE BANGER SISTERS 2002年 アメリカ映画 監督:ボブ・ドルマン 出演:ゴールディ・ホーン、スーザン・サランドン、ジェフリー・ラッシュ、エリカ・クリステンセン、エヴァ・アムッリ、ロビン・トーマスゴールディ・ホーンとスーザン…

ジャン・コクトー語録

「一つの仕事が終わると私は逃げ出す。私は新しい土地を探す。 おっちょこちょい、裏切り者、軽業師、気まぐれ芸術家。 そして私への賛辞としては、魔術師。」 by ジャン・コクトー★偉大なるジャン・コクトー!と思う。正しく魔術師の様な映像美が夢を与えて…

『夜と霧』のジャン・ケロールのナレーション

「静かな風景さえも、鳥の飛び交う草原や、刈り入れ時の畑、あるいは緑の燃え盛っている草地でさえも、車が通り、農民や恋人たちが歩いている道さえも、朝市がたち、教会の鐘楼の見えるヴァカンスを過ごす村さえも、ごく簡単に、絶滅収容所に通じているかも…

『デカダンス』 ルキノ・ヴィスコンティ語録

「デカダンス、もはや決まり文句になってしまった言葉だ。不健全なことを言う意味に使っている。しかし、本当のデカダンスとは、芸術を理解するひとつの方法なのだ。」ルキノ・ヴィスコンティ ★一等大好きな監督さまであるヴィスコンティがデカダンスを語る…

『突然炎のごとく』の撮影秘話を語るジャンヌ・モロー

「『つむじ風のシャンソン』は撮影が始まる前からずっと好んで口ずさんでいたのです。非常に予算も少なく、また少ないスタッフで撮られましたので、録音技師もいませんでした。『つむじ風のシャンソン』を録音したときだけ、臨時で録音技師を雇ったぐらいだ…

『さよなら子供たち』について語るルイ・マル

「私はこの朝の出来事を死ぬまで忘れない。」「私のキャリアの中で最も重要な作品。」 by ルイ・マル★ルイ・マル自身の12歳の時の体験を描いた自伝的要素の強い作品。名作だらけだけれど、この「さよなら子供たち」は後期の代表作・名作と言えるだろう。「さ…

『永遠のマリア・カラス』 フランコ・ゼフィレッリ監督 (2002年)

永遠のマリア・カラス:CALLAS FOREVER2002年・イタリア/フランス/イギリス/ルーマニア/スペイン合作映画 フランコ・ゼフィレッリ監督 出演:ファニー・アルダン、ジェレミー・アイアンズ、ジョーン・プローライト、ジェイ・ロダン、ガブリエル・ガルコまだ…

『ブリジット・バルドーについて』 マルグリット・デュラス語録

「ブリジット・バルドー。それは男たちにとって決して叶えられない夢だ。永遠のあこがれだ。隠された裏切りの情念だ。世の妻としての女たちからその夫を奪い、ついには男たちを死に至る病に導いてしまう悪夢の女だ。」 by マルグリット・デュラス★大好きなデ…