上流社会

上流社会 特別版上流社会:HIGH SOCIETY

1956年・アメリカ映画 
チャールズ・ウォルターズ監督
出演:グレイス・ケリービング・クロスビーフランク・シナトラルイ・アームストロングセレステ・ホルム、ジョン・ランド 音楽:コール・ポーター

キャサリン・ヘプバーンの「フィラデルフィア物語」のミュージカル・リメイク。何ともうっとり〜な気分に浸れる作品なので大好き!本当に美しいかぎりのグレイス・ケリーの最後の映画出演作とされるもの。

グレイス・ケリーは20代のお若く美しいお姿を僅か5年間に素敵な映画と共に残して下さった。モナコ王妃となられてからもヒッチコックは出演を希望していたという...まだまだ女優グレイス・ケリーとしての作品をスクリーンで観たいと願った人々はどんなに多かっただろう!こんな後追いの私でも思うのだから。

ヒッチコック作品も好きだけれど、この「上流社会」はミュージカルという事もあり、とにかく華麗で優雅。共演陣の顔ぶれ、流れる楽曲たち、全てが鮮やかな色彩と共に古き良きアメリカを感じさせてくれる。私はついついグレイス・ケリーばかりを観ていたけれど、信じられない共演だと驚く。ビング・クロスビーフランク・シナトラルイ・アームストロングが居るし、グレイス・ケリーの歌声も聴けるし、セレステ・ホルムとシナトラの掛け合いの楽しい歌など...もう全編が素敵。コミカルな部分もそれぞれとてもチャーミングだし。映画を観てうっとりと幸せな気分になれるのはいいな(暗く重い作品を好む私なのでこれもバランスというだろうか)って思う。

美し過ぎるお方は時にとても薄幸な人生だったりするけれど、そんな事も考えながらも、ハリウッド最高の美女ってグレイス・ケリーだと思う。「緑の火」は未見なのでいつか観たいと楽しみにしている。