ロマン・ポランスキー監督が拘束された

映画「戦場のピアニスト」などで知られるロマン・ポランスキー監督が、約30年前に米ロサンゼルスで起こした少女淫行(いんこう)事件でスイス警察当局に拘束されたことが27日明らかになり、スイスの映画監督協会が「醜い司法の茶番であり、巨大な文化的醜聞」と激しく非難する声明を発表するなど、釈放を求める声が強まっている。監督はこれまで何度もスイスなどを訪れており、今回拘束されることはほとんど予想していなかったとみられる。監督が市民権を持つフランスの政府はミッテラン文化相が監督を擁護する声明を出したのに続き、スイスに外交ルートを通じて監督との接触や穏便な解決を求める協議を始めているもようだ。監督の弁護士は、身柄がスイスにあるうちに指名手配の解除を求めることで釈放を模索する考えとされ、スイス、米両国当局の対応が注目される。(産経ニュースより)

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090928/tnr0909280902003-n1.htm

★このニュースは驚いた!1977年の事件。ポランスキー監督は罪を認めたものの国外に逃亡していた。しかし、フランスの住民権を得て既に30年。被害者である当時の女性は今はご結婚されお子様もおられるという。こうして、「忘れたいのにいつも付き纏う」この事件の被害者の女性は、ポランスキーを釈放してほしいと語っている。それでも、まだ追われる身なのだ。ポランスキーは複雑な屈折した人生を送ってこられた巨匠。1969年には「シャロン・テート殺人事件」があり、監督は被害者である。それも、悪魔のカルト集団によって妻とお腹の赤ちゃんを殺されているのだ。その教祖チャールズ・マンソンはまだ服役中だという。フランスではかなり釈放を求める声が高まっているようだけれど、逃亡を続けるのは良くないという意見もあるようだ。ポランスキー監督作品は日本版として公開あるいは発売された作品は網羅している。かなり好きなのだろうと自分でも想う。もう78歳だという。好きだからと云って犯した罪を償うことをしていないのは良くないとも想うけれど、波乱の人生とこれまでの名作たちの色々な場面が浮かぶ...そんな複雑な気分でこのニュースの経過を見守っているしかないけれど、釈放されることを願う。