パトリシア・ゴッジ

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パトリシア・ゴッジ : PATRICIA GOZZI 1962年

シベールの日曜日」を10数年振りに観る事が出来た。当時の私は12才の少女役のシベールに深く感情移入して魅入ったものだ。最後の悲しい結末に号泣した。「可哀想なシベール!」と。父親に捨てられ(修道院の寄宿学校に入れられる)、もう身寄りは誰も居ない。12才で孤独な少女はフランソワーズと名前まで変えられてしまう。このSYBELEという美しい名前はギリシャの神の名。本当の名前を告げたシベール。そして、記憶を失った30才の男性はシベールと過ごす日曜日は少年時代を取り戻すかの様だった。もう眩暈の悩みも消えていったのに...。理解の無い大人達は彼を変質者と断定して射殺してしまう。「もう私の名前はないの。」と泣くシベールの最後の表情。川辺で笑いかける可愛らしさ。真っ白な帽子が良くお似合い。再び、この大きな可愛い瞳は悲しいクリスマスと共に儚く美しく私の心に刻まれた!