『ロイヤル・セブンティーン』 デニー・ゴードン監督 (2003年)

ロイヤル・セブンティーン [DVD]
ロイヤル・セブンティーン:WHAT A GIRL WANTS
2003年 アメリカ映画 デニー・ゴードン監督

出演:アマンダ・バインズ、コリン・ファースケリー・プレストンジョナサン・プライス、アイリーン・アトキンス

年月の経過を感じる。嘗ての私ならきっと観なかっただろうなぁ〜って思う映画を最後まで観た。主人公の17歳の女の子(ダフネ)はスタイルも良い今時のアメリカン・ガール!とても人気のある方だそうだけれど、私は興味がなかった。最近風邪で不調なのでそんな時はこの様な気楽に観れるものが良い。お話も別に感動も無く...。でも、印象に残るシーンは幾つか有って楽しむ事が出来たと思う。

ダフネの父親役のコリン・ファース、他にジョナサン・プライスとアイリーン・アトキンスが出ていたのが嬉しかった。なので楽しむ事が出来たのだ。コリン・ファースは「ブリジット・ジョーンズの日記」でさらに有名になったのだろう。最初の出会いは「アナザー・カントリー」。でも、中年になってからののコリン・ファースの方が好きなのだ。そして、ジョナサン・プライスとアイリーン・アトキンスは英国の舞台俳優としてのキャリアも長い方々。この映画での英国上流社会の人々を演じるにはピッタリ。

生まれる前にイギリス人の父とアメリカ人の母は離婚。父を知らずにスクスクと育った女の子が一枚の写真を持って単身渡英して父親探し。何と!父は英国貴族社会の人だった〜。結局、最後はその少女もアメリカには戻らないでオックスフォード大学へ進学...とこんな具合。アメリカ人は時々、この様なコンプレックスの裏返しや皮肉めいたものを英国貴族社会を題材に描こうとする。意外とその様々な視点を愉しめる私は、基本的に英国好きだからだと思う。

この映画には皮肉っぽさは感じられない。逆に憧れの眼差しを感じた程。実際にアメリカで人気のあるというアマンダ・バインズの現代っ娘ならではのハツラツとした若々しさとファッションで、気取った英国貴族達との接触、ハプニング。全てあまりにも明るいタッチで描かれていた。そういう映画なのだと思うとそれなりに楽しむ事が出来る。