『ウェルカム!ヘヴン』 アグスティン・ディアス・ヤネス監督 (2001年)
ウェルカム!ヘヴン:SIN NOTICIAS DE DIOS
2001年 スペイン/フランス/イタリア合作映画 アグスティン・ディアス・ヤネス監督
出演:ペネロペ・クルス、ビクトリア・アブリル、ファニー・アルダン、ガエル・ガルシア・ベルナル、デミアン・ミチル
スペインから今やハリウッドでも活躍するペネロペ・クルスは愛らしくて好き。この映画は大好きなファニー・アルダン、ビクトリア・アブリルとこの3人の女優さまの共演だけでも私には嬉しいもの。
もう一度観ようと思っている。内容はとても深いのだけれど絵的に愉しめるのはこの個性的な美しい女優様達が鮮やかだから!ファニー・アルダンが出ていて嫌いな作品は無い私の勝手なジンクスはますます強化されたみたい。ちょっと久しぶりに観たビクトリア・アブリルも素敵だった。実は最初に知った「溝の中の月」ではあまり好きではなかったけれど、ペドロ・アルモドバル監督の一連の作品で魅力的だと思う様になったのだ。クリっとした愛くるしい瞳は中年期になった今でも可愛らしくて素敵。そして、ペネロペ・クルス!ここではとてもクールで中性的な格好良さ。パンツスーツ姿がとてもキマっていた。カンフー・ファイティングで踊りながら着替えるシーンとか実にお茶目なタイトさでワクワクした。
天使と悪魔、天国と地獄、そして現世という時間軸をモノクロームな世界とカラーで使い分け、さらに言語もフランス語、英語、スペイン語と行き交うのもとても新鮮で面白かった。天国からの使者がヴィクトリア・アブリル、地獄からの使者がペネロペ・クルス。ビクトリア・アブリルが歌うモノクロの世界も綺麗でうっとり魅入ってしまうシーンだった。
一人の現世の男性の魂を巡ってこの天使と悪魔が闘うというものだけれど、ただそういうお話でもないし、コメディという感じでクスクス笑えるものでもない。でも、魅力的な映画。また、観よう〜。