恋愛適齢期

恋愛適齢期:SOMETHING'S GOTTA GIVE
2003年 アメリカ映画 ナンシー・マイヤーズ監督

出演:ジャック・ニコルソンダイアン・キートンキアヌ・リーヴスフランシス・マクドーマンドアマンダ・ピート

ちょっと書きかけのままにしていたので日時はとっても疑わしいけれど、この映画が放送されるとツイツイ観てしまう。公開前の予告編で知っていたけれど映画館では観れずレンタル屋さんでお借りしたのが最初。ダイアン・キートンは好きな女優さまだし、ジャック・ニコルソンとの共演(お久しぶりではないだろうか?)、そしてお二人に比べるとずっとお若いキアヌ・リーブス。これは楽しそう〜♪と。でも予感以上のものだったように思う。

兎に角、エリカ役のダイアン・キートンがハツラツと素敵!もうお一人、エリカの妹ゾーイ役のフランシス・マクドーマンドも出ていたので嬉しかった。そして、ハリー役のジャック・ニコルソン、シュっとした感じの良いハンサムな医師ジュリアン役のキアヌ・リーヴス。エリカは20年前に離婚し恋など無縁であるかの様にお仕事や趣味に生きている50代女性。ハリーは63歳で独身、ロマンスのお相手は30歳以下の気楽に付き合える女性とばかり。エリカの娘マリン(アマンダ・ピート)の恋人という始まりから意外な結末に・・・。

このちょっとした三角関係。各自が初めての体験で術を知らないのだ。エリカはハンサムで爽やかなジュリアンとのロマンスにより、忘れていた感情を無意識に感じ始め美しく輝いていく。しかし、最初は喧嘩したり揉め事が多かったハリーに恋してしまう。ハリーも今まで軽いお付き合いが出来る20代女性とばかりデートしていたので、エリカとの恋をどうしていいのか分からない。この映画が面白いのはこの50代、60代の男女が初めての体験(ケース)の恋に落ちること。それに名優お二人なので何か安心して観ていられる・・・(というと偉そうな言い方かも?)そして、ジュリアン青年医師の優しくさり気なく身を引くあの寛大さ。こういう役のキアヌ・リーヴスが好きだなぁ〜なんて思う。

ナンシー・マイヤーズ監督の撮影秘話をインタビューで少しお聞き出来たけれど、最初からこの「エリカ役はダイアン・キートンしかいない!」と。そして、「ジャック・ニコルソンは楽器のように自分を調律できるの。」また、「彼はアップの天才ね!」という様なお話をされていた。そうだなぁ〜あの『シャイニング』のアップの怖かったこと!!かと思えば『愛と追憶の日々』の様に控えめな名脇役として印象を残すことの出来るお方。

後の情報によると、この撮影がきっかけでダイアン・キートンキアヌ・リーヴスは実際に交際が続いているとか?真相は分からないけれど共演者と恋に落ちてきたユニークで素敵なダイアン・キートンだもの。地味かもしれないけれど観終えた後の気分の良い映画。恋愛に年齢は関係なく、いつそんな瞬間が訪れるかも分からないのだなぁ...素敵だなって思う。エンディングで流れる『バラ色の人生』(ジャック・ニコルソンが歌っている)もイイ感じ。