『サラ・ムーンのミシシッピー・ワン』 (1991年)


サラ・ムーンのミシシッピー・ワン/MISSISSIPPI ONE 1991年 フランス映画

監督:サラ・ムーン 
製作:フィリップ・デュサール 
脚本:サラ・ムーン、ベニタ・ジョルダン
撮影:エチエンヌ・ベッケル 
音楽:ヴィヴァルディ、デヴィッド・ロウ 

出演:アレクサンドラ・カピュアノ、デヴィッド・ロウ、イザベル・モリー

アレクサンドラ・ウルフ(アレックス)は感性豊かなちょっと大人びた8歳の少女。コマーシャルのモデルをしながら、歌手の母(イザベル・モリー)と二人暮らし。夏の終わりのパリ。精神病院で入院していた男デイヴィッドが学校帰りのアレクサンドラを誘拐してしまう。男の車は北へ向かう。泣き叫ぶアレクサンドラの髪を切り黒に染めてしまう。でも、次第にその男の優しさに微笑み、孤独な二人の心が通じ合うようになる。実は死んだはずの父だとも知らず、アレックスはこの逃避行の中、淡き恋と冒険を楽しむのだった。けれども、季節は過ぎ行き、やがて秋の寒さがデヴィッドを憂鬱にさせる。悲しいカウントダウン・・・。アレックスの可愛い笑い声、首に掛けた映写機、ベレー帽や着ているお洋服...。そして、幾度と流れる主題曲の美しさ、セピア色の映像は回転木馬や寂しい湖等と共にあまりにも印象的で綺麗。サラ・ムーンの映画初監督作品。