心に残る映画、それもその中のいくつかの忘れられないシーンがある。そんな作品のひとつのように感じる。監督は
ピーター・ウィアー。大好きな『ピクニックatハンギン
グロック』の監督。その少年版とも言えそうな共通した儚い青春の美しさ、瑞々しさが好き。1959年の全寮制の名門校ウェルトン・アカデミー。まだ10代の
イーサン・ホークと
ロバート・ショーン・レナード、共にいい。特に後半悲劇に向かう少年役の
ロバート・ショーン・レナードは実物像と重ねて観てしまうので、その辺りから涙が込み上げてくる。何度観ても単純に感動してしまう。キャプテン(船長)と生徒達に呼ばれていた同校のOBでもある型破りな教師役は
ロビン・ウィリアムス。分かりきっているくらいにハマリ役!彼の嘗ての資料を元に”死せる詩人の会”を結成して洞窟でそれぞれの自己を語り合う。そういう年頃に感情移入し易い私。最後のシーン、机に立ち上がる生徒達...(座ってる男子は誰?って探してみたり)。涙腺の異常に脆い私の涙はそこでどうしても溢れてしまう。良家の息子、真面目で学力もある。好きなお芝居に没頭するあの輝きの瞬間をお堅い両親は理解出来ない。その光の輝きを持ったまま死に至る少年、大人になる前に...。悲劇ながら美しい純粋な心に胸がいっぱいになる。