『アルフィー』 ルイス・ギルバート監督 (1966年)

アルフィー (1966) [DVD]
アルフィー:ALFIE
1966年・イギリス映画
監督:ルイス・ギルバート 原作・脚本:ビル・ノートン 撮影:オットー・ヘラー 作詞:ハル・デヴィッド 作曲:バート・バカラック 音楽:ソニー・ロリンズ
出演:マイケル・ケインシェリー・ウィンタースジェーン・アッシャーシャーリー・アン・フィールドデンホルム・エリオットジュリア・フォスター

若かりし頃のカッコイイ!マイケル・ケインの代表作。ジュード・ロウ版でのリメイクの方が有名かもしれない。きっと、そのお陰でこの本家もDVD化の運びとなったのだろう。どちらも楽しいロマンティック・コメディ。でも、先にマイケル・ケインの方で知っていたこと、ジュード・ロウ好きだという上で、でも、サー・マイケル・ケインには及ぶまい。なんて〜思う。この悪気はないがプレイボーイ。色男なのでカッコ良くないとダメ。この頃のマイケル・ケイン(今も素敵だけれど)は、とても当時のロンドンを体現していて、身長もあるしまだお腹も出てない頃なのでスーツ姿がお似合い!スウィンギング・ロンドンという時代の英国のファッションや雰囲気が画面から溢れている。しかし、この色男アルフィーは本当の愛、心からの愛というようなものを持ち合わせていない人。なので、どこか寂しげなのだ。軽快なテンポ、ソニー・ロリンズのジャズ、バート・バカラックの主題歌♪そして、アルフィーは時々、カメラに向かって語るので、最初観た時とっても新鮮な感じがした。面白いなぁ〜って。イギリスらしいコミカルさでこういうコメディって大好き!カテゴリーを作ったのだからどこかに入れないと...”ラブ・コメ”(今で言う感じの)だと思うのでそうしよう。

それにしても、マイケル・ケインは今も沢山の作品に出演し続けておられる。最近は脇役が多くなっているけれど、それでも嬉しい。時々、あれ?っていう役もされるのも楽しい。テレビの方が仰っていたのだけれど、マイケル・ケインのモットーは”依頼された仕事は断らない。”だそうだ。なるほどぉ...と同時に、色んな役が出来るのも凄いし、そんな身軽さが好きな気がする。演技力、存在感と英国を代表する名優のお一人なのに、高慢さも感じられない。そして、マイケル・ケインというと、あのお声!最高に素敵。なので、あのカメラに向かって語る調子も粋で自然な感じでピッタリなのだと思う。