2007年度★第79回アカデミー賞

20070228121305.jpg☆オスカー受賞おめでとうございます〜♪

なんだか波紋が広がっていますね。いつもなのでしょうが。私の予想など当てにもならないので良いのですが、大好きなヘレン・ミレン、往年の渋い男優アラン・アーキン(72歳での初受賞!)、スコセッシ監督はこの作品で?というお声が高いですがもう功績大なので受賞され嬉しく思いました。「オスカーなんかいらない。」と仰っていた御大モリコーネには名誉賞が贈られたのも嬉しいです。

ジャック・ニコルソンが候補から落ちたこと、アルモドバル監督の「ボルベール」の外国語映画賞受賞を望んでいたのですがダメでした。メリル・ストリープは既にオスカー女優さまですが今回でノミネート14回目。キャサリーン・ヘプバーンの記録を抜きました。メリルはおそらく今後もこの記録は軽く更新されるのだと思います。全くの個人的な思いですが、この日のメリルのお衣装はとても地味でした、レッド・カーペットを歩くのにです。おそらく、アルトマンの死(遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」に出演されて追悼の意も即座に述べられておられましたので)の大きさからではないかと感じました(ファッション・チェックをする司会の綺麗なお姉さまは”あなたは女優なのですよ...(その格好はないでしょうに)”というようなコメントをされていましたが、私は何か訳があるからゴージャズに装っておられなかったのだと感じました。

「クィーン」「リトル・ミス・サンシャイン」「善き人のためのソナタ」が今回の受賞者関連で最も個人的に楽しみな作品です。「マリー・アントワネット」も衣装デザインで受賞されて良かったです。

前日(現地の2/24)に行われた「インディペンデント・スピリット賞」でも、アラン・アーキン助演男優賞を受賞され、何故か涙が出ました(大好きな作品があるもので)。あと、”アカデミー賞が長年無視してきた故ロバート・アルトマン賞が2008年度から贈られます”というコメントと、追悼シーンに感動していました。2005年にようやくアカデミーで名誉賞を受けておられるアルトマンですが、作品・監督賞としては無冠でした。それも不思議だったのですがそうなのだろう...という雰囲気も持っていたので(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン、英国アカデミー、インディペンデント・スピリット賞などでは受賞されていますので、なおさら本国の無視振りには何か感じるものがあったのです)、この来年からの”ロバート・アルトマン賞”は嬉しくまた楽しみが増えました。”ジョン・カサヴェテス賞”というのはずっと今もこの賞では継続されています。低予算だから良いとも思いませんが、低予算作品に大物俳優さまが出演されることも多々あります。その時に、彼らはお金ではなく、その作品、監督や脚本、仲間たちとの映画製作を愉しむ姿が浮かびます。今回、デヴィッド・リンチローラ・ダーン(リンチ作品のミューズですね♪)が栄誉賞を受賞され、その時のスピーチはデニス・ホッパーでした。リンチは会場には来られておらず、ホッパー曰く”彼は今、パリで非現実的な生活をしているので来れません。(笑)”と。愛されているのだなぁ〜とこれらの仲間たちのお言葉を気持ちよく聞いていました。『インランド・エンパイア』(リンチの最新作)が少し流れたのも嬉しかったです(これには、ローラ・ダーンと共にジェレミー・アイアンズが出演されている、また不可思議な作品のようです♪)。あと、ショーン・ペンとロビン・ライト・ペン夫妻のお姿もこの賞ではよく拝見できるので嬉しいです。映画人たちと映画を愛する人々との親密さのようなものを強く感じるのでした〜♥<第79回アカデミー賞>は以下のような結果となりました。
作品賞: ディパーテッド - グレアム・キング
監督賞: ディパーテッド - マーティン・スコセッシ
主演男優賞: フォレスト・ウィテカー - ラストキング・オブ・スコットランド
主演女優賞: ヘレン・ミレン - クィーン
助演男優賞: アラン・アーキン - リトル・ミス・サンシャイン
助演女優賞: ジェニファー・ハドソン - ドリームガールズ
脚本賞: リトル・ミス・サンシャイン - マイケル・アーント
脚色賞: ディパーテッド - ウィリアム・モナハン
撮影賞: パンズ・ラビリンス - ギレルモ・ナヴァロ
編集賞: ディパーテッド - セルマ・スクーンメイカー
美術賞: パンズ・ラビリンス - エウヘニオ・カバレロ美術監督)、ピラール・レブエルタ(装置)
衣装デザイン賞: マリー・アントワネット - ミレーナ・カノネロ
メイクアップ賞: パンズ・ラビリンス - ダビ・マルティ、モンセ・リベ
作曲賞:バベル - グスターボ・サンタオラヤ
歌曲賞:"I Need to Wake Up" (作詞・作曲: メリッサ・エスリッジ) - 不都合な真実
録音賞:ドリームガールズ - マイク・ミンクラー、ボブ・ビーマー、ウィリー・バートン
音響編集賞硫黄島からの手紙 - アラン・ロバート・マーレイ、バブ・アスマン
視覚効果賞:パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト - ジョン・ノール、ハル・ヒッケル、チャールズ・ギブソン、アレン・ホール
外国語映画賞善き人のためのソナタ - ドイツ (監督: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
長編アニメ映画賞: ハッピー フィート - ジョージ・ミラー
長編ドキュメンタリー映画賞: 不都合な真実 - デイビス・グッゲンハイム(監督)
短編ドキュメンタリー映画賞: The Blood of Yingzhou District - Ruby Yang、Thomas Lennon
短編アニメ映画賞: The Danish Poet - トリル・コーヴ
短編実写映画賞: West Bank Story - アリ・サンデル

名誉賞: エンニオ・モリコーネ
ジーン・ハーショルト友愛賞: シェリー・ランシング
ゴードン・E・ソーヤー賞: レイ・フィニー

追記
サイトのニュースからこの様なことを伝え聞き、その光景を想像し感動しています!

”プレゼンターのジャック・ニコルソンが受賞作タイトルを読み上げると、隣のダイアン・キートンが真っ先に感激の悲鳴を上げた。同時に、会場中が大歓声に揺れる。

監督賞を受賞したばかりで舞台袖に居たマーティン・スコセッシスティーヴン・スピルバーグから祝福を受け、熱い抱擁を交わす。受賞者のプロデューサー、ブライアン・キングは、マーク・ウォールバーグレオナルド・ディカプリオら出演者とハグしてから壇上へ。感無量の表情で「イディ・アミンや女王陛下、そして先ほどマーティン・スコセッシが受賞したこの場所に立っているなんて!」と、主演男優賞と主演女優賞の受賞者をたたえながら、自らの感激を表した。”(yahoo映画ニュースより)