boyfriend’s deadを聴くと涙が溢れるのはなぜだろう

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ボーイフレンズ・デッド:boyfriend’s dead

私が初めてスージー・スーを知ったのは一枚のお写真(こういうケースとても多い!)、そのお写真を見つけ出したらここに掲載させて頂きたいと思っている。そして、レコードを買った。スージーセックス・ピストルズの親衛隊だったとその後知り、追体験(既にピストルズは解散していた)。また、その続きは後に書こうっと♪見つからないものが多過ぎる今日この頃(それだけ年月が経過しているとも言える、ガクン)。

boyfriend's deadという日本のバンドがいる、とても大好き!今日も朝から彼らの音楽を幾度と無く聴いていた。彼らの楽曲たちの多くは私の胸に突き刺さるというのか、色々なものが巡る世界を奏でるようなのだ。何故だかわからない。いつまで経っても”何故?”ばかり。でも、分からないことがあってもいいと思う。流れる涙はそのままにしておこうと決めたのだから。でも、何故だろう。好きな旋律と音色、男女混合4人、それも個性バラバラで素敵過ぎる。そんな彼らはライヴを重ねる度に上手くなり、前進してゆくようだ。私の青春に欠かせなかった音楽、それもとても好きな音楽たちを彼らの世界の中に見つけることができる、すんなりと私の心を掴んでしまうかのよう。シューゲーザーというジャンルを喩えに使っているバンド。SPACEMEN 3という英国バンドがいた。ここでも、ミーハーな私はソニック・ブームという中心人物のルックスに魅せられた。映像の悪いブートレグのライヴ・ビデオを買った。暗くてよくわからなかったけれど、彼らの音がVELVET UNDERGROUNDからの影響が大きいと感じることができた。デヴィッド・ボウイさま☆が坂本龍一さんのラジオ番組にゲスト出演した時の録音テープを紛失してもう10数年経つ(寂しいなぁ...また思い出してしまった、記憶の扉は突然開かれるものだもの...)。ボウイが最も大好きな曲ばかりを数曲流して下さった中に、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの”ホワイト・ライト・ホワイト・ヒート”(ボウイは昔からライヴでよくカバーしている)があった。細かい部分の記憶が間違っているかもしれないけれど、ボウイは”私がロックンロールを演ろうとするとこの曲になるんだ。”と龍一さんと会話していた。ボウイは新旧問わず、好きなアーティストについて好きだという(あまり悪口を言わないのだ、よく言われるのに)。そして、デッカ時代からの兄弟のようなローリング・ストーンズにも近いと思う。ボウイ自身が好きなロックンロールは既に存在していた。でも、元来アングラ演劇、絵画畑のボウイはリンゼイ・ケンプとの出会いも大きく、ロックンロールの世界に演劇的要素を取り入れた。革新的な名盤『ジギー・スターダスト』は永遠だろう!ジギーのライヴ映像を観ると夢見心地な少女たちの表情や泣き顔が印象的で、いつもあの場に私も居たかった...って思ってしまう。彼女たちのあの表情は心から溢れるもの。流れる涙も理由など分からないのだろうと思う。でも、心から溢れるものは流し出せばよいと思うし、すると浄化される。boyfriend's deadの曲を聴き私の溢れる涙の意味が分からないけれど、辛いものではない。とっても幸福だとも言える。彼らの演奏スタイル(特にリーダーのbghs君)は俯き奏でるギター。真っ白な靴ではない足元。ところが涙のあとには大空を見上げる光に向かうエネルギーのようなものを頂けるのだ。なので、とっても清々しい気分になる。決して明るいサウンドではないけれど、耳に感じる音からイメージされる世界。それは人それぞれだけれど、私は彼らの音楽に癒されるのだと思う。ありがとう♪