プレステージ

プレステージ コレクターズ・エディション [DVD]
プレステージ:THE PRESTIGE
監督:クリストファー・ノーラン 出演:ヒュー・ジャックマンクリスチャン・ベイルマイケル・ケインスカーレット・ヨハンソンデヴィッド・ボウイアンディ・サーキスレベッカ・ホールパイパー・ペラーボ
(2006年・イギリス/アメリカ合作映画)

この『プレステージ』は、クリストファー・ノーラン監督がクリストファー・プリーストの『奇術師』の小説を5.6年かけて映画化したものだそうだ。私はお友達に教えて頂き、最終上映日にどうにか観ることができ、とても嬉しかった。不思議な巡り合わせだけれど、違うお友達に少し前にお借りした作品もノーラン監督のもの。また、近い内に観て感想をこちらで書こうと思っているもの。

舞台が19世紀末ロンドンと正に好きな時代。ヴィクトリア調のお衣装たちも素敵だった。主役はヒュー・ジャックマンクリスチャン・ベイル(ベール)。クリスチャン・ベイルは子役時代から活躍されているお方だけれど、いつの間にか、すっかり好きな男優さまとなっている。ヒュー・ジャックマンもハンサムだし、脇役のマイケル・ケインスカーレット・ヨハンソン他、キャスティングが私の好みにピッタリで、ストーリー展開も時間軸が交錯するうえ、ラストは驚愕!さらに、かの発明王エジソンを震撼させた実在の天才科学者ニコラ・ステラ(この映画で初めて知った)を演じるのは、デヴィッド・ボウイさま☆で、黒く髪を染め口ひげ姿のボウイ。出演シーンは少ないけれど存在感を残していた!(私がこう言っても全く説得力ないと思う。でも、先にご覧になったお友達もそのように仰っていた。)パンフレットにある監督のボウイ起用のインタビューを、証明の如く掲載させて頂こう♪

何故、ニコラ・ステラ役をボウイに依頼したのか?...
「彼には、”この人は普通ではない。欲しいものは何でも可能にしてみせる人だ”と感じさせるカリスマがある。そういう役を誰もが知ってる映画スターにやらせると、観客の気が散ってしまって、マイナスだ。ステラは、是非デヴィッドにやってほしいと思った。僕はニューヨークまで彼を訪ねていって、とことんお願いしたんだ。彼は映画にはあまり出たがらないほうで、今回もすぐにはイエスと言ってくれなかった。でも、僕は、ステラ役には彼以外は考えつかなかったんだよ。もともと彼の大ファンでもあるし。」
偉い!!と、ノーラン監督がさらに好きになった私である。

奇術がとても盛んだった時代だとは伝え聞くけれど(フーディニーなど)、このような内容の映画は初めてだった。130分の作品、全くどうなるのだろう...と魅入っていた。二人のマジシャンはライバル同士、それも宿命の。人間のもつ執拗なまでの執着心と情念は悪意すら生む。そのような空気を主演のお二人は見事で、そんな中でマイケル・ケインが居るので人間の温もりのようなものが加わる。この役はマイケル・ケインならでは!だと思った。スカーレット・ヨハンソンもイメージにあった(私には)役柄に思えた。キャスティングが如何に重要であるかと感じることが出来て、映画自体がトリック装置のようなもので、ラストも読みの浅い私はビックリ仰天!と同時に凄い!と喜々とした気分で、エンドロールを眺めていた。そして、”うむ?!このお声は”となり、最後にまだ私に喜びを与えて下さったのは、そのエンディング曲がトム・ヨークであったこと★とても気分の良い、ミステリアスなドラマを堪能したように思う。

追記
※映画館で観た日付は7/13の午前中。直ぐに書こうと思いながら今日になってしまったものです。序でにその後、『大日本人』(まっちゃんワールド炸裂!)も観たので久しぶりの2本立て映画の日となりました。