『地獄に堕ちた勇者ども』 またまた再見の折のメモ

地獄に堕ちた勇者ども [DVD]
地獄に堕ちた勇者ども:LA CADUTA DEGLI DEI
1969年 イタリア/西ドイツ/スイス合作映画 
監督:ルキノ・ヴィスコンティ 脚本:ルキノ・ヴィスコンティニコラ・バダルッコ、エンリコ・メディオーリ 撮影:アルマンド・ナンヌッツィ、パスクァリーノ・デ・サンティス 音楽:モーリス・ジャール
出演:ダーク・ボガードイングリッド・チューリンヘルムート・バーガー、ウンベルト・オルシーニ、シャーロット・ランプリング、ヘルムート・グリーム、ルノー・ヴェルレー

大好き!という言葉では足りない位に大好きな映画。ややブルー気味だった私は偶然この映画がTVで放映されているタイミングに遭遇してしまった。もう10回以上は観ているだろう。それでも、この偶然飛び込んできた映像から逃れる訳にはいかないのだった。お陰様でブルーな気分はすっかり落ち着いたものへ。しかし、気分爽快!になれる作品ではない。ただ、この様な滅びの美学に滅法弱い私は安堵する。

これはここでの覚え書きとして書くには大層長くなりそうなので、またいずれ「映画の宝石箱」の方で綴りたいと思っている。兎に角、全て凄い!ヴィスコンティ贔屓というか一等好きな監督様。この作品でヘルムート・バーガーを知った。あなたの一番好きな男優は?と訊かれたならば、即答で「ヘルムート様!」と答える私は10代から変わらない。好きな俳優様方がズラリ〜と揃っている。うっとり。

それにしても、ヴィスコンティの眼差しはナチスを美化するものでは決してない!しかしながら、不謹慎ながらもあの将校姿に魅了されてしまう。ヘルムート様の倒錯したあの様な役柄はハマリ過ぎ!

いけない。こうしてヘルムート様の事だけでもうこんなに書いている。好きな場面は多すぎるのでまたゆっくりと。私の心の中の大切な引き出しの中に長年(否、きっと永遠に)しまってある様な核的な作品の一つであるのだと思う。

心の平静さは取り戻せたけれど、全くお仕事の出来ない一日となってしまった。そんな作品をお昼間に放送しないで欲しい...でも、幸せだった。

※2005年に覚書として書いたものなので、また追記予定です★