プロデューサーズ

プロデューサーズ:THE PRODUCERS
2005年 アメリカ映画 スーザン・ストローマン監督 製作:メル・ブルックス

出演:ネイサン・レインマシュー・ブロデリックユマ・サーマンウィル・フェレル、ゲイリー・ビーチ、ロジャー・バートメル・ブルックス

雨の夕刻、早くしないと上映が終わってしまいそう...と先月から行こう、行こうと思っていた「プロデューサーズ」を観てきた。1968年のオリジナルを以前観て面白かったこと、2001年の舞台化で数々の賞を獲り話題になっていたこと、ユマ・サーマンのミュージカルって初めてだったので...そんな興味心からワクワクしていた。

最高!予想を遥かに上回る楽しさ。シリアスな作品ではないのでポップコーンを食べながら何度も笑った。華麗で楽曲たちも楽しいし、ユマ・サーマンの歌も聴けて嬉しかった。このスウェーデン人で英語もカタコト、ちょっとお頭の弱そうな役ウーラはそれなりに良かった。でも、個人的に最高に好きだったのは中盤以降登場するゲイリー・ビーチとロジャー・バート(ゲイの方々)。舞台版でも主演のお二人共に出ておられたそうだ。舞台も観たかったなぁ〜って思う。艶やかでノスタルジックで楽しい世界。

ウィル・フェレルのドイツ人フランツ役も良かった。鳩ちゃんたちに一羽ずつ名前をつけ飼っている、ヒトラーを敬愛するおかしな役。でも、歌も上手なお方なのだなぁ〜と。そう言えば、ウィル・フェレルと共演したニコール・キッドマン(「奥さまは魔女」)が、本来ウーラ役だったそうだ。

「春の日のヒトラー」・・・最低の台本と演出家、役者たちで1日で打ち切りになる計画が大はずれ。大喝采!大爆笑!でロングラン上映。ヒトラー役に急遽立つ演出家のロジャー・デ・プリー(ゲイリー・ビーチ)が本当に素晴らしかった。とても上品で美しいドレスを纏ったゲイなのだが、彼がヒトラーを演じるのだ。帰りかけていたお客様達も席に戻って大爆笑。私も大爆笑!とっても楽しい気分で見終えた。こういう映画の帰り道は足取りも軽い。シリアスな作品を好む傾向が強いのだけれど、ミュージカルも好き。音楽もいっぱい素敵だし。でも、最後のエンドロールになって、私の前の席に座っておられたお若い女性のグループの方々が席を立たれた。私は最後まで観ないと嫌なので「あれ?勿体無い・・・」って思った。すると、おまけがあったのだ〜♪ブラック・ユーモアもいっぱいの、最後の最後まで楽しい映画だった。まだまだ、好きだったシーンを書きたいけれど、まだ上映中なのでこの辺で。