「麗しのクラシック映画にうっとり」について

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私が映画(主に洋画)にめざめたのは小学生の時。1970年代です。家族で洋画劇場を毎週観ていました。映画館に母に連れられて行ったり。母は私を当時では高齢出産と言われる年でやっと産んでくれたのです。なので、とても世代がかけ離れている。その事が今になればとても古い映画を教えて頂いたのだと貴重な思い出となっています。でも、一人で劇場に足を運ぶ毎日の時代は1980年代になってから。今では”クラシック映画”が色々とDVD化され結構安価なお値段で買えたり、レンタル屋さんにコーナーが設けられたり、テレビで観る事ができる時代になりました。母の持っていた古い映画雑誌などが今も私のお部屋にはあります。それらを眺めると知らない時代、知らない映画もいっぱい。でも、美しいのです。うっとりと魅入ってしまうそのクラシカルな雰囲気は私の世代の美しい映画とはまた違う趣きです。時代の空気感はその時だけのもの。今はそのような古い映画も気になるものは観るようになり、時代の流れの中、映画の中で世界の流れも見れたりします。元来女優さんが大好きなので、作品を知らなくても綺麗な名花たちのメイクやファッションを見るだけでも愉しくて。そして、それらから私の好きな世界のものがリンクし合っていくように思えます。

クラシック映画。でも、いつまでがクラシックなのだろう?と考えてしまう。ヌーヴェル・ヴァーグ映画は私にはクラシックな世代。でも、リバイバル上映や再評価という時期があり、そのヌーヴェル・ヴァーグを引き継ぐ存在のようなレオス・カラックスはリアルタイムな私。この辺りはとても曖昧なのですが、私なりのクラシック映画とはヌーヴェル・ヴァーグ以前という感じがしています。女優さんで喩えるとブリジット・バルドーの登場以前という大雑把なイメージがあります。

当時をご存知の先輩方からすると感覚がズレていたりすると思います。でも、追体験ながらそれらの時代の作品に好きなものもあり、お気に入りの役者さまもおられますので、また各カテゴリーで幾度か登場して頂きたいと思っています。どうぞ宜しくお願い致します。