ジョゼ・ジョヴァンニが語る「男」について

父よ 父よ:MON PERE IL MA SAUVE LA VIE
監督:ジョゼ・ジョヴァンニ 
出演:ブリュノ・クレメール、ヴァンサン・ルクール、ミシェル・ゴデ、リュフュス
(2001年・フランス映画)

この『父よ』が遺作となってしまったジョゼ・ジョヴァンニが90年代に語っていた語録より。監督のこの男の美学は残された作品たちの中で、最後まで貫かれている。



「”男”とは、なによりも先ず”自らの旗印のために戦いぬく”者です。たとえ戦う相手が数において勝っていようとも、富において圧する力をもっていようとも、彼は戦いぬき、そして、戦いぬく限り、誰も彼を坐くことはできない。彼を殺すことはできても、滅ぼすことはできない。女が彼を捨てても「男」は存在し続ける。鎖につながれても、奴隷にはならない。それが「男」です。「男」とはそれ自身でひとつの独立した存在でなければならないのです。」



女々しい私はこの様なお言葉に胸を打たれる。カッコイイ!



とはいうものの、優男や女々しい弱い男性の映画も心打たれるものはある。悪女も根性悪の悪女は素敵ではない。美少女だって外見だけでは飽きてしまう...でも、それぞれ人間。多分に私は人間好きなのだと思う。