『道』(フェリーニ)について語るアッバス・キアロスタミ
「一本の映画を分析するには、どんな能力が必要だろう。あるいは監督の感情や経験を持ち、さらに倫理観、宗教、言語、郷土が同じであればいいのだろうか。現在、過去、未来を結びつける感情と経験は人それぞれ違う。私の好きな映画『道』でのフェリーニは私にとって神だった。これはネオ・リアリズム作品という以上に力強い映画だ。『道』で、フェリーには人間の喜びと悲しみの偉大な叙情詩、叙事詩を作り上げた。」
アッバス・キアロスタミ「ソフィア・ローレンから『甘い生活』まで」より
「道」:LA STRADA
1954年 イタリア映画 フェデリコ・フェリーニ監督
出演:アンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ、リチャード・ベースハート、アルド・シルヴァーニ