『ゴーストワールド』 テリー・ツワイゴフ監督 (2001年) 

ゴーストワールド:GHOST WORLD
2001年・アメリカ映画
監督:テリー・ツワイゴフ 出演:ソーラ・バーチスカーレット・ヨハンソンスティーヴ・ブシェミブラッド・レンフロ

宣伝文句は「ダメに生きる」の秀作青春映画♪イーニド(ゾーラ・バーチ)とレベッカスカーレット・ヨハンソン)の二人は仲良しで無事高校を卒業するが、その後の進路が決まらない。何だかとっても現代の思春期の若者像なのに親近感が湧く。アメリカの著名なコミック作家ダニエル・クロウズの原作だそう。知らないのだけれど面白いのだろうなぁ。全編色彩豊かでとってもキッチュソーラ・バーチはこのイーニド役の為に体重を増やしたという。お洒落で個性的なイーニド、そのままで可愛いレベッカライヴハウスでゆる〜く横に揺れるシーンとか可愛くて大好き♥全体的にとっても脱力感に溢れ心地良いのは何だろう...。そして、名脇役者というかどこでも印象深いスティーヴ・ブシェミがブルースの音楽オタクとして登場している。イーニドは年齢差もある独身のこの中年男性シーモアに興味を抱き、恋人探しをしてあげたり...。レベッカはやる気なさげにバイトしている。そして、この女子たちにおちょくられる気弱な男子ジョシュ役のブラッド・レンフロー君も可愛い(最初は分からなかったけれど)。

さて、どんなお仕事がしたいのか?どんな風に生きて行きたいのか?分からない年頃。そんな微妙な時期の心理描写を好演しているなぁ〜と思う。クラシック映画の台詞とは全く違う今時の台詞。日本だってギャル用語とかが氾濫していて耳にするけれど、”ハテ?”となる事がよくある。時代と共に語り方も変わっていくのは万国共通なのだろう(出来れば古き良き時代の美しい言葉でお話していたいけれど...)。

この映画の後、全くソーラ・バーチの作品を観ていない。新作にはずっと出演しているようなのに日本公開されていないようだ...とても残念。ジュリエット・ルイスと共演した作品も未公開のままなので、観たい思いが募るばかり。スカーレット・ヨハンソンはすっかりグラマーになられ話題作が多い。お二人とも子役時代から今に至るまだ20代。どちらも好きなので今後の作品をとても楽しみにしている私。これは青春映画であり、音楽オタク中年の悲哀と情熱も描かれている。でも、イーニドとレベッカのユルユルの愛らしさ故「少女映画」に♪バスに乗らないイーニド。そこから先はどうしたのかな...。

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