『グース』 キャロル・バラード監督 (1996年)

cinema-chouchou2008-04-07


グース/FLY AWAY HOME
1996年・アメリカ映画
監督:キャロル・バラード  原作:ビル・リッシュマン  音楽:マーク・アイシャム  出演:アンナ・パキンジェフ・ダニエルズ、ダナ・デラニー、テリー・キニー、ホルター・グレアム、ジェレミー・ラッチフォード、デボラ・ヴァージネラ

やっと登場!大好きなアンナ・パキン♪『ピアノ・レッスン』でデビューした少女を観た時からずっと好き。テイタム・オニールと並んで史上最年少(11歳)のオスカー受賞者。でも、今もマイ・ペースに主役に拘らず気に入った脚本作品に出演を続けている。この『グース』は主演第一作となるもので、役柄の少女エイミー・アルデンと同じく14歳頃でとっても可愛い!事故で母親を亡くしたエイミーは10年間会っていなっかた父親トーマス(ジェフ・ダニエルズ)の元へ引き取られる。母の想い出にこもるばかりのエイミーが、ある日森の中で親を亡くしたグースの卵を見つける。そっと、持ち帰りエイミーはその日からグースたちのお母さんになってゆくのだ。卵から孵化し雛に成長しさらに空高く舞うまでずっと一緒。このお話は実話だと知りますます感動した。大自然の風景と本物のグースたち。グースを育てる中で、ギクシャクしていた父と娘の絆も育まれてゆく。そんな温かな物語。

1996年にシャルロット・ゲンズブール主演の『ジェイン・エア』でシャルロット扮するジェインの子役時代をアンナ・パキンは演じている。シャルロットはインタビューの中で「アンナ・パキンの大ファンなの!」と共演できることを喜んでいたのを想い出す。不思議なようだけれど、80年代に登場した私にとっての”聖少女”なシャルロット。そして、90年代に入りこのアンナ・パキンの出現!お二人とも、今も素敵な女優さま。アンナ・パキンはカナダ生まれのニュージーランド育ち。フランス語も話せる。また、この映画のグースたちも見事に主役たちだと想う。全て本物のグースと人間。撮影中はアンナ・パキンの声を録音しグースたちに覚えてもらったそうだ。共に撮影を楽しんでいるかのようで微笑ましい!このような映画はCGも使われていないので地味に想うかもしれない。でも、ヨチヨチと歩いていた小さな雛たちが大空を舞い飛び立つ日までのその過程は感動的だ。舞台となるニュージーランドからノース・カロライナまでの500マイルの越冬の旅。エイミーが操縦する”ママ・グース号”とトーマスが操縦する”パパ・グース号”に誘導されながら飛び立つことができた。そして、エイミーにもすっかり笑顔が戻り、親子の絆も深まってゆく様子が同時進行で伝わりとても感動的☆

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