聖少女☆シャルロット・ゲンズブール(CHARLOTTE GAINSBOURG)♪

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シャルロット・ゲンズブールCharlotte Gainsbourg

1984年13歳のはにかんだ少女シャルロットは、カトリーヌ・ドヌーヴの娘役として映画デビュー(『残火』)した。早くもこの希有な存在は注目され、1986年の『なまいきシャルロット』でセザール賞(フランスのアカデミー賞のような大きな映画賞)の有望若手女優賞に輝いた。同じ年に『シャルロット・フォー・エヴァー』発売。まだ父セルジュ・ゲンスブールセルジュ・ゲンズブール)は健在の頃。セルジュは溺愛していたのだろう!我が命の残りと愛娘シャルロットの貴重な少女期を映像と音楽共に残している。流石のセルジュ!ナボコフのロリータを愛していたお方なので百も承知なのだ。少女の儚い刻を。賛否両論が巻き起こったようだった。セルジュはご自分のアルバムと映画の中で実の娘との近親相姦を描いたのだから。

か細く消え入りそうな小鳥の囀りのようなお声のシャルロット。いかにも内向的な少女だと分かる。でも、音楽や映画は生まれた時から周りにあったもの。自然と身に付いたものがあるのだろう。インタビュー嫌いで有名。『なまいきシャルロット』の主演デビュー作のタイトルのイメージが先行したのか、そんなシャルロットをなまいきな少女だと勝手な思い込みをされていた方も多かったようだ。親の七光りはもう既に軽く超えていると思う。女優シャルロットは母ジェーン・バーキンよりも遥かにアクトレスとしての静かな存在感に満ちている、そしてまだまだこの先が楽しみで仕方のない女優さまのお一人。ジェーン・バーキンは歌手としての方が個人的にはより好きなように感じている。

ジェーンは高校生の頃から好きだった。そしてセルジュ。そしてシャルロットのデビュー!気にならないはずは無い。でも、既に大人の入り口にいた私の戸惑いは暫く続いていた。そんな私の前に現れた”聖少女”♪そして、可愛いシャルロットのはにかんだ表情を見ては戻りたいと思ったりもした(馬鹿なことだと、病的だと忠告されたこともある)...。そんなシャルロットは今もとっても大好き!2児の母親になって、主役や脇役、フランス映画に留まらず国際女優としてゆっくり歩んでいるようだ。気負いも感じられず、とても自然な感じで美しくなってゆく。すっかり長身で手足が長くスレンダーな美しさ。へヴィー・スモーカーはお父様譲りのよう。笑ったお顔はさらに似ていて嬉しくなる。お母様とお父様の素敵な部分をいっぱい受け継いだようなシャルロット(贔屓目たっぷり♪)が大好き☆